「多系統萎縮症と生きる!MSA闘病記」

54才で多系統萎縮症(MSA)と診断。 排尿障害、起立性低血圧、ふらつきと向き合いながら生活しています。 同じ病気の方やご家族の力になれたらと思い、このブログを始めました。 リアルな症状、生活の工夫、正直な気持ちを書いていきます。 電車でそっと席を譲ってくださる方々、本当にありがとうございます。その優しさに何度も救われています。#多系統萎縮症 #多系統萎縮症闘病

【第22話】「もう二度と胃カメラは受けたくない」そして生きる希望の発見

最近ずっと気になっていたことがあった。

喉に何かが引っかかっている。

食べても。

食べなくても。

何かが張り付いているような違和感。

その原因を調べるため、胃カメラを受けることになった。

麻酔をしてもらい、効きを確認しながら説明を受ける。

……長い。

今までこんなに説明された検査はなかった。

少し嫌な予感がした。

マウスピースをくわえ、

「はい、入れますね。」

その瞬間だった。

苦しい。

想像以上だった。

思わず嗚咽が出る。

「飲み込んでください。」

必死に飲み込む。

涙が止まらない。

「食道きれいですね。」

いや、それどころじゃない。

きれいでも汚くても、今はどうでもいい。

お願いだから終わってくれ。

さらに胃まで進む。

永遠のような時間だった。

ようやく、

「はい、抜きますね。」

カメラがゆっくり抜けていく。

終わった。

思わず大きく息を吐く。

涙が止まらなかった。

「こんなに辛いんですか?」

そう聞くと、

「ごめんなさいね。」

と優しく言われた。

その場で心に誓った。

「もう二度と受けなくて済むように節制しよう。」

皆さんも胃カメラは、必要最低限で済むよう健康第一ですよ(笑)

そんな検査漬けの日々の中

先生から一つ提案があった。
「血圧を少しでも安定させるために、医療用の着圧ソックスを履いてみませんか?」
正直、半信半疑だった。
「靴下で血圧が変わるの?」
そう思いながら履いてみる。
すると驚いた。
今まで歩くだけで下がっていた血圧が、ピタッと落ち着いた。
効果はてきめんだった。
ソックスを履いている間は、立ちくらみもほとんどなく、普通の人と変わらないくらい普通に歩ける。
「こんなに違うの?」
思わずそう声が出るほどだった。
もちろん病気が治ったわけではない。
でも、私にとっては久しぶりに「普通に動ける」という感覚を取り戻せた瞬間だった。
この時の私は、まだ気付いていなかった。
この一足の着圧ソックスが、この先ソックスなしでは生活できないほどの必需品になることを。
そして、何度も私を助けてくれる"命綱"のような存在になることを──。

 

次回、病院で出会った最高の看護師さんたち。